映画「法廷遊戯」

 

今回は、映画「法廷遊戯」の感想を書いて行きたいと思います。

重要なネタバレは含みませんが、作品未視聴の方はご注意ください。

 

 

 

 

キャストについて

永瀬廉さん

今回永瀬さんは、幼なじみである美鈴を弁護することになる法科大学院出身の弁護士・久我清義を演じました。久我は、感情の起伏があまりなく、人間味を感じにくい人物です。とても淡々としていて、主人公なのに何を考えているのかわからないという少し不思議な感覚を抱きました。そんな難しい役を永瀬さんは上手く演じられていたと思います。

レビューサイトで、「永瀬さんは主役なのに影が薄い」というようなコメントを見かけましたが、悪い意味ではなく、その通りだなと感じました。儚さ無気力さや社会への不満などを持つ現代の若者らしい雰囲気を出していて説得力のある演技だったと思います。

来年放送予定のドラマ「厨房のありす」に出演しています。

 

杉咲花さん

杉咲さんは、久我の幼なじみであり法科大学院出身でありながら容疑者となってしまう折本美鈴を演じました。この美鈴も淡々としていて大人しい人物に見えるのですが……この先は言えません🤐🫢

そして、終盤の面会室でのシーンは心震えました。この場面がこの映画のクライマックスであり、見せ場ですね。観ている人たちに訴えかけてくる演技はさすがとしか言いようがありません!

現在公開中の映画「市子」で主演を務めています。

 

北村拓海さん

北村さんは、法科大学院在学中に司法試験に合格した秀才・結城馨を演じました。「無辜ゲーム」の主宰者として今作を進めていく人物ですが、死体となって発見されてしまいます。馨に関しては、ネタバレになってしまうので何も言えません😂

馨は他の二人に比べ、登場シーンが少ないですが、実力・人気ともに兼ね備えた北村さんだからこそ演じることのできた役だと思います。

今月(12月)Netflixで配信予定の「幽遊白書」で主演を務めています。

 

 

その他のキャスト

脇を固めるのが柄本明さん、大森南朋さんや筒井道隆さんです。

その他にもいらっしゃいますが、私が印象に残ったのが久我が住むアパートの大家さんを演じた倉野章子さんです。ほとんどセリフがないキャラクターなんですが、倉野さんのお芝居が絶妙すぎてとても良かったです!セリフなしの表情や動きだけで演じるというのがお見事でした。

 

 

原作について

原作を書かれたのは、実際に法科大学院出身・弁護士の五十嵐律人さんです。

今作はデビュー作であり、ご自身の学生時代を思い出しながら書いたそうです。他にも法律の知識を活かした作品を書かれています。

気になった方はぜひ原作も読んでみてください。

 

 

作品について

今作は、法科大学院の同級生でありながら、それぞれ弁護士容疑者死者となった3人の過去と想いが明らかになっていく法廷ミステリーです。

テーマは重めですが、上映時間が1時間半程度なので見やすくなっています。ミステリーガチ勢の方よりライト層の方が楽しめると思います。私と同じように映画初心者の方にもおすすめです。

映画全体としては、お話がかなりコンパクトになっている印象を受けたので、もう少し細かく、深堀りされていれば感情移入がよりできたかなと感じました。とはいえ、その余白部分も映画を観た人に考えてみてほしいという意図ゆえのものだと思います。

法律・社会がどうあるべきなのか考えさせられる一作です。

 

 

まとめ

今回は、映画「法廷遊戯」を私の感想中心にご紹介しました。

現在公開中ですので、気になった方はぜひご鑑賞ください。

 

 

houteiyugi-movie.jp